地政学(第3回)
今回で、地政学の基礎編の最後になります。なので、いくつか用語の解説をして簡単にまとめていこうと思います。
<バランス・オブ・パワー(オフショア・バランシング)>
突出した強国ができないように、勢力を同等にして秩序を保つという国際関係のメカニズム。よく例として出されるのは、大英帝国だった頃のイギリスです。当時のイギリスは、オフショア(沖合い)からヨーロッパ大陸を観察して、ナポレオン率いるフランスやナチスドイツなど突出した強国が現れたときは、第3国とともに突出した国と戦いました。
<チョークポイント>
チョークポイントとは、そこを封鎖してしまうと貿易がストップしてしまう運河や海峡のことです。大規模な物流の中心は海路であり、チョークポイントは海洋交通で絶対に通る海の関所になっています。つまり、チョークポイントをおさえると海洋ルートを支配できるだけでなく、同時に周辺国に大きな影響力を持つことができます。
<バッファゾーン>
大国と大国の間に挟まれた中間地帯。自国が直接侵攻されることを防ぐため、周辺地域を(自国の)影響下におこうとするが、他国も干渉してくるためバッファゾーンは起きやすくなる。そのため、代理戦争が起きたり紛争地域になりやすくなる。
冷戦時代に西側と東側のバッファゾーンになったのが、東欧諸国になります。いつか、冷戦時代について解説しようと思っているので、詳しい話はその時にしようと思います。
<グレートゲーム>
力を持つ大国同士が世界の覇権をめぐる争い。代理戦争というかたちで行われる。
近代でわかりやすい例は、やはり冷戦時代のアメリカとソビエト連邦でしょうか。。
近いうちに、冷戦解説をするしかないのか。。。
<さいごに>
これで、基礎編が最後になります。
はじめて解説をしてみて、わかったことがいくつかありましたが、特に感じたことが3つありました。
1つ目は、やはり文字で伝えることの難しさ。読んでいただいている方のリアクションが見えない分、いろいろ考えてみましたが、いまひとつな感じでした。。。
次に、2つ目は図や写真などを入れたほうが、伝わりやすかったかなと思います。
最後の3つ目、これが一番重要かもしれませんが、構成をしっかりと考えること。
ざっくりと構成を組んでいたのですが、実際に書き始めると伝えたいことが溢れてきて、要点がぼやけてしまうのでどこをピックアップするか悩みました。
こんな感じで、反省を踏まえて次回も試行錯誤しながら続けていこと思います。
今度、地政学について話題にするときは、どこかの国の地政学について解説していこうと思います。